2007年06月21日

ナースのお仕事・・・?(2)

こんにちは〜!スタッフです。 お久しぶりです。
 今回は前立腺癌についてのお話です。
「尿の出が悪い・・・」「トイレが近い・・・」と言った症状を主訴として受診される患者様が多くいらっしゃいます。ただ、前立腺肥大症も、前立腺癌もほとんど症状が同じですから、症状を訴え来院される方には前立腺肥大症と前立腺癌を同時に発病しているケースも少なくありません。
まずは検査を受けることをお勧めします。

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一次検査・・・血液検査

PSA(前立腺特異抗原)という腫瘍マーカーを調べます。最近では人間ドックや市町村の健診で行われることも多くなってきており(当クリニックでも検査できます)、この検査によって早期に発見される前立腺癌が多くなりました。

PSA4.0ng/ml以上の場合は二次検査を行います。


二次検査

1)直腸診→医師が肛門から指を入れて前立腺の状態を診る方法です。
2)超音波→前立腺の大きさが正確にわかり、直腸診では触れることのできない部分の状態もわかります。
   
PSA,直腸診、超音波などの検査の結果、前立腺癌の疑いがあれば針生検
(確定診断)を行います。


確定診断

前立腺癌はCTやMRIでは診断できません。そこで前立腺に直接針を刺し組織を10ヵ所程度採取して顕微鏡で癌があるかどうかを調べます。
当クリニックでは毎週木曜日の午後に、日帰りで行っています。実際の検査は10分程で終わりますが、点滴や麻酔の関係から、4〜5時間はクリニックで休んでいただいています。(結果が出るのは2〜3週間後となります)
前立腺癌であることが確定すると転移しているかどうか?をCTなどで調べます。  
これらの検査結果から、病状を最終的に判断して治療方針を決めます。

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*血液検査でわかるという簡単な方法は、受診者の負担も少ないと思います。前立腺癌は加齢とともに、その発症率が上昇します。50歳以上の男性には、定期的な検査をお勧めします。
posted by クランベリー at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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