2012年05月28日

スタッフから〜高額療養費のモデルケース

gremz


此方の記事と併せてお読み下さい。
http://continence-clinic.seesaa.net/article/272306964.html

モデル@
・佐久市に住民票がある
・ 76歳(男性)
・ 後期高齢者医療保険に加入(被保険者)
・ 医療機関の窓口では1割負担(一般所得者)にあてはまる方
    ↓
 自己負担限度額(個人、外来)12,000円

ケース1−1
5月1日:クランベリークリニックで外来診療(投薬、注射、採血、検査など)
     総医療費:180,000円 1割負担額:18,000円
     実際に窓口で支払う額:12,000円
5月29日:4週間後の定期診察にて、クランベリークリニック外来診療
     総医療費:3,600円 1割負担額:360円
     実際に窓口で支払う額:0円
自己負担限度額を超えたあと、その月に同一医療機関で再診を受けた場合の窓口負担はかかりません

ケース1−2
5月1日:クランベリークリニックで外来診療
     総医療費:180,000円 1割負担額:18,000円
     実際に窓口で支払う額:12,000円
5月28日:さとう総合病院で外来診療
     総医療費:200,000円 1割負担額:20,000円
     実際に窓口で支払う額:12,000円
同一の月に複数の医療機関を受診した場合は、それぞれの医療機関ごとに外来の高額療養費の限度額までを支払いすることになります。(複数の医療機関等同士の医療費を窓口で合算することが不可能なためです。)※この場合【モデル@】《ケース1−2》の方は後日、佐久市役所の後期高齢者医療窓口にて、5月に外来受診した医療機関・薬局等の領収書や、保険証など必要なものを持参して高額療養費の申請を行うことで差額分の高額療養費の支給を受けることができます



モデルA
・会社に勤めていて、正規雇用されている(自営業ではない)
・社員と保険者のやりとりは、会社の総務課で管理している
・55歳(男性)
・全国健康保険協会(被保険者、本人)に加入していて、家族(妻、子)も同じ保険で扶養されている
・医療機関の窓口では3割負担(所得区分:一般所得者)にあてはまる方
              ↓
自己負担限度額(一ヶ月の負担の上限額)80,100円+(医療費−267,000円)×1%

※医療機関等での支払いの前に認定証を提示していただくことが重要ですので、【モデルA】の方は、会社の総務課にて申請書類をもらって提出し、後日『限度額適用認定証』が手元に渡った、とします。

ケース2−1
5月1日:クランベリークリニックで外来診療(支払い前に健康被保険者証と限度額適用認定証を提示した)
     総医療費:300,000円 3割負担額:90,000円
     実際に窓口で支払う額:80,100円+(300,000円−267,000円)×0.01%=80,430
5月29日:クランベリークリニックで外来診療
     総医療費:1000,000円 3割負担額:30,000円
     (5月1日分と併せて再計算)
        80,100円+(400,000円−267,000円)×0.01%=81,430円
   実際に窓口で支払う額:81,430円−80,430円(5月1日支払い分)=1,000円
 同一月に自己負担額を超えた後、その月に同一医療機関で再診を受けた場合の窓口負担は、多数回該当にならない場合(当初3ヶ月間)は自己負担限度額に総医療費の1%の加算があるので、その1%加算分にかかる追加分を窓口で支払います。

《同一月に同一の医療機関に同一の世帯で複数人、受診した場合であって、合算してはじめて高額療養の対象となる時は?》
医療機関の窓口については個人単位で計算しますので、各患者様が各々自己負担に達しない場合には、高額療養費の対象とはなりません。ただし、同一の世帯で合算し、高額療養費の対象となる場合には、後日保険者に高額療養費の申請を行うことにより高額療養費の支給を受けられます。(医療機関や薬局等の領収書が必要になりますので、捨てずにとっておきましょう。)
注意! 70歳未満の場合は21,000円以上であることで合算できます。

入院や日帰り手術を受けるなど医療費が嵩みそうな時は、70歳未満の患者様は、予め限度額適用認定証を発行してもらうことにより、窓口で一度に支払う費用を抑えることができます。70歳以上の方は、(低所得区分を除く)認定証がなくても自動的に窓口での支払が負担の上限額までに留められます。同じ月にもう一度外来を受診して医療費の請求額が0円という事も起こりえます。高額療養費の適応にならなくても、医療費控除制度を受けることができる場合もあります。医療費の仕組みは複雑多岐にわたりますが、少しでも自己負担を減らす方法があるという事を頭の片隅に留めておいて頂ければ幸いです。




posted by クランベリー at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スタッフから〜高額療養費の解説

gremz


これまでの高額療養費制度では?】
高額療養費とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、暦月(月の初めから終わりまで)で自己負担限度額を超えた場合に申請することで、その超えた金額を支給する制度です。
これまでは高額な外来診療を受けたとき、ひと月の窓口負担が自己負担限度額以上になった場合でも、いったんその額をお支払いいただいていました。その後、患者様が高額になった医療費を保険者(保険証の加入先)へ申請することで、〔実際に支払った医療費〕から〔自己負担限度額〕を差し引いた差額分が2ヶ月〜3ヶ月後に指定の口座へ振り込まれる仕組みになっていました。

 【平成24年4月からは
従来通りの手続きに加え、外来診療(通院)における窓口での支払いが〔自己負担限度額〕まで となりました。これによって、一度に多額のお金を立て替える必要がなくなりました
※同一医療機関での同一月の窓口負担に対してです。
※入院時の支払いはすでにこの方法が適用されていました。


 ☆ここがポイント!
所得・年齢によって自己負担限度額が異なるため、事前に保険者(各自、お持ちの保険証の先)から「限度額適用認定証」「限度額適用・標準負担減額認定証」の交付を受けて、医療機関や薬局などの窓口に提示する必要がある方がいます。

 【事前の手続き(認定証の交付申請)が必要な方は?】
・70歳未満の方。
・70歳以上の低所得者(住民税非課税世帯)の方です。
※申請の方法は、加入されている保険証によって異なりますので、加入先にお問い合わせ下さい。
70歳以上の低所得者ではない方は事前の手続きは必要ありませんので、今まで通り月に一度、保険証(「高齢受給者証」や「後期高齢者医療被保険者証」)を窓口に提示していただければ適用になります。

高額療養費の自己負担限度額は、年齢や所得によって異なります

70歳以上の方の場合(低所得者U・Tに該当する方は、医療機関で「限度額適用・標準負担額減額認定証」を提示する必要がありますので、事前の申請手続きが必要です。
                    
所得区分    負担割合    外来(個人)  ※1 外来+入院(世帯ごと)
◯現役並み所得者  3割    44,400円   80,100円+(医療費−267,000円)×1%  《多数回該当の場合 44,400円》

◯一般所得者          12,000円   44,000円

◯低所得者 U   1割    8,000円    24,600円 

◯(非課税)T                     15,000円

70歳未満の方の場合(所得に関係なく、事前の手続きが必要です。)
所得区分    一ヶ月の負担の上限額(自己負担限度額)    多数回該当
上位所得者  150,000円+(医療費−500,000円)×1%   《83,400円》
一般所得者   80,100円+(医療費−267,000円)×1%    《44,400円》
低所得者    35,400円                         《24,600円》


多数回該当とは?】
過去12ヶ月間以内に、既に3回以上高額療養費の支給を受けている場合(個人単位を除く)の4回目以降の支給に該当する世帯の場合には、その月の負担の上限額がさらに引き下がるものです。70歳以上の一般所得者と低所得者には適用しません。《》内の金額は多数回該当の場合の限度額です。なお、多数回該当の場合、医療機関においては被保険者(保険加入者本人)又は被扶養者(扶養されている人)が多数回該当にあてはまるかどうかが解りませんので、確認できた場合に限り、医療機関の窓口での対応が可能になるものです。

最終的な自己負担限度額となる毎月の「負担上限額」は患者様の年齢や所得水準によって分けられています。70歳以上の患者様には外来だけの上限額も設けられています。さらに自己負担を軽減する仕組みもあります。世帯合算というものです。(上記の※1 外来+入院世帯ごと)外来お一人の1回分の窓口負担では高額療養費の支給対象とはならなくても、複数の受診や同じ世帯にいる他の方(同じ医療保険に加入している場合に限る)の受診について、窓口でそれぞれ支払った自己負担限度額を1ヶ月単位で合算することができます。その合算額が一定額を超えたときは、超えた分を高額療養費として支給されます。

事前の申請など詳細は加入している健康保険組合や共済組合、市町村(国民健康保険)などにお問い合わせ下さい。
posted by クランベリー at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

医療費の変更の事

gremz


pat008.gif4月から診療報酬が改定された事は以前にも記事にしました。診療報酬とは医療従事者の立場からみた医療費のことなので、一般の方からすると馴染みの無い言葉だと思います。今回の改定で、高額療養費の自己負担限度額が外来窓口でも適用されるようになりました。高額療養費って?自己負担限度額って一体??
そこで、当院の医療事務員が医療費の変更内容を解説する準備をしてくれました。当院での医療費の具体例も挙げます。ここまで詳細に掲載する医療施設は他には無いと思いますよ!

過去記事もご参照下さい。
http://continence-clinic.seesaa.net/article/267918385.html
posted by クランベリー at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | クリニックのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。