2013年05月29日

スタッフから〜第10回排尿機能検査士講習会Advanced コースを受講して

gremz


東京慈恵会医科大学 古田 昭先生の講義

下部尿路機能検査の上達法(V-UDS)
▷検査時考慮すること
 「性差」
1,男性の近位尿道には交感神経優位の前立腺が存在。この「前立腺」が問題でLUTD(下部尿路機能障害)は排尿障害が多い。加齢による機械的閉塞 + BPHによる機能的閉塞
2,女性は骨盤底機能障害(蓄尿障害)が多い。
尿道過可動や尿道括約筋不全でLUTDは蓄尿障害が多い。(膀胱脱は排尿障害に分類される)
 「年齢」
1,小児では検査方法が異なる
2,小児では対象疾患が異なる
▷尿流動態検査が有用と思われる疾患
 「蓄尿障害」
1 過活動膀胱(OAB)          
2 腹圧性尿失禁(SUI)       
3 脊髄損傷(SCI)         
4 二分脊椎(SB)            
5 骨盤内手術後(OPE)
 「排尿障害」
1 前立腺肥大症(BPH)
2 膀胱頸部硬化症(BNS)
3 後部尿道弁(PUV)
4 骨盤臓器脱(POP)

▷ 生理食塩水の注入速度と注入量
 注入速度;小児(体重50Kg未満)の場合 
最大膀胱容量の10%を1分間で注入する
 ex:1歳0ヶ月 体重9Kgであれば最大膀胱容量 9Kg×7㎖=63㎖
          注入速度 63㎖×0.1=6㎖/分
成人 (体重50Kg以上)の場合
         30㎖/分〜開始し50㎖/分までUP可
注入量;膀胱内圧が40cmH₂Oまでで、注入終了。あるいは最大膀胱容量の2倍まで。

▷検査結果の必須記載項目
「蓄尿期」
1 尿意の知覚→なし・初発尿意(_㎖/_cmH₂O)  
2 排尿筋過活動    
3 最大膀胱容量→(_㎖/_cmH₂O)        
4 コンプライアンス                
5 排尿筋漏出時圧(DLPP)           
6  腹圧下漏出時圧(ALPP)
「排尿期」
1 Pdet/Qmax(閉塞0〜Y・排尿筋収縮力VW〜ST)
2 残尿量・残尿率
3排尿筋強調不全(DSD)
下部尿路形態
1膀胱変形(小川分類:GO-3)
2左右膀胱尿管逆流(GO-5,_㎖/_ cmH₂O)


<感想>
下部尿路機能検査は患者さんにとって心理的にも肉体的にも多少負担のかかる検査であるが、結果のそれぞれを見ることで排尿障害の診断や治療において鍵となる貴重な情報を得ることができる大切な検査であることを再認識することができた。今後も、患者さんが安心して検査が受けられるよう努めて行きたいと思う。

                   


posted by クランベリー at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。