2009年03月14日

スタッフより〜第13回信州排尿障害研究会報告

gremz


看護外来で行うコンチネンスケア」と言う演題にて、杏林大学医学部付属病院 泌尿器科非常勤講師、谷口珠実さんが講演をしてくださいました。

まず、コンチネンスとは、排泄(尿,便)のコントロールができている状態をいい、 インコンチネンスとは、その反対で意志に反して尿や便が漏れる状態(失禁)をいいます。という説明から始まり、谷口さんが御爺様の介護を通して感じられた事や体験談を生かしながら、現在泌尿器科に携わるまでのお話がありました。

コンチネンスとは、泌尿器科の何を専門とする医師が診察をするのか?治療の必要性があるのか?ケアはどんな事をするのか?など初めは手探り状態から、次第にガイドラインやプロトコールが少しずつ作成されていったそうです。


杏林大学医学部付属病院泌尿器科では、

60分パッドtestを10〜16人/日行っているとの事でした。またQOL評価表、排尿日誌の評価の為の問診内容を細かく工夫していました。

OAB行動療法として、OABガイドラインに沿って患者様1人1人に合わせた指導も行っていました。排尿日誌は、患者様に自覚を持たせる意味や、オムツを外すタイミングも図れるという事でとても多くの情報が得られるとおっしゃっていました。

骨盤底筋体操の指導は、現時点では保険点数にはならないのですが、とても効果のあるもので、指導する時は、腹筋、大腿四頭筋、内転筋に力が入ってない事を確認後、速筋では、1〜2秒締める緩める5回で1セットとし、遅筋では3〜10秒締める緩める5回で1セットとし、できれば10セット/日毎日続ける事で3W〜3カ月で効果がみられるそうです。1番大事なのは、毎日続ける事です。と強調されていました。

女性の尿漏れは、骨盤底筋の筋肉の脆弱化によっておこりますが、指導にあたり、きちんとしまっているか確認する為、膣に指を入れて締まりを確認したり、EMGを使用し視覚にて確認したり、イントールという膀胱頸部支持装置を使って効果を確認しながら指導をしているとの事でした。
ゆりりん、ブラダースキャンでは、3秒で残尿がわかる便利な装置だとの紹介もありました。
杏林大学医学部付属病院の売店には、介護用品や排泄障害用の日用品や必要便利グッツコーナーが大きく設けてありました。
谷口さんは、三鷹の会というものをもうけて、介護に携わるヘルパーさんや医療関係者、医師も泌尿器だけではなく多科が参加し話合いを持つ事で、解決策を模索したり、話し合いに参加した他科の医師より「家が近いならうちで診てあげるよ」と協力を得られたりすることもあると言っていました。
また、器具の開発にも携わっており、谷口さんの素晴らしい人間性を感じた講演でした。


メタボリックシンドロームと排尿障害」という演題で長崎大学・歯学部付属病院 野口満先生が講演されました。メタボリックシンドロームのkeywordは、内蔵型脂肪とインスリン抵抗性です。
LUTSのrisk factorとして、高血圧、肥満、喫煙、飲酒などがあり、ニコチンは、排尿筋、や前立腺の過緊張は増大、交感神経は亢進する。飲酒は、適量の飲酒は大丈夫でとの事です。適量として、ビール500ml、ウイスキーダブルで一杯までだそうです。
BPHの80%以上がEDを伴うとの事で治療には、PDE5阻害薬が排尿筋に効果があり1位レピドラ 2位バイアグラ 3位シナリスの順位があるそうです。特にα遮断薬+PDE5阻害薬を併用することがEDやLUTSに絶大な効果が認められるそうです。
今回の演題を証明するエビデンスは現時点では、まだないとの事でした。




posted by クランベリー at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。