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鹿や猪などの野生動物による植物の踏み倒しや食害が日本各地で深刻化しているというニュースは皆様も耳にされたことがあると思います。長野県も例外ではなく、猟友会により駆除されているのが実情です。ジビエ料理として人間の口に入る動物もありますが、有効な利用が無い場合は廃棄処分されています。2009年に長野県は食肉への利用増加を図るとともに、鹿肉用途開発研究会を立ち上げ、鹿肉をペットフードに利用することを検討しました。
長野県では野生鳥獣被害対策の一環として、野生ニホンジカの肉を使った料理の開発に取り組んでいてシカ肉製のペットフードを県庁で公開した。このペットフードは、野生鳥獣被害対策本部が飯伊連合猟友会南信濃支部(飯田市)に開発を委託していたもの。長野県では昨年から食害対策で捕獲したニホンジカの有効活用策としてシカ肉の利用を計画していたが、このほど試作品が完成し、公開に至った。ペットフード用のシカ肉は、人間用の料理には活用しにくい心臓、肋骨、肝臓、前脚モモといったスジの多い部位を乾燥させてジャーキーにしたもの。生肉の約3分の1から4分の1の重量にまで乾燥したジャーキーの仕上がりは上々で、やや赤味のかかった黒褐色の香ばしいペットフードとなり、犬の食いつきもよいという。今後さらに研究を進めて製品化を目指すとしている。長野県では2006年度だけで9941頭のシカを捕獲し、シカによる農林業被害額は5億円を超え、その対策に頭を悩ませていた。県では今後、人間用とペット用の両面からシカ肉の有効活用をはかり、新しいペットフード事業の創出に期待を寄せている
このニュースが流れたときにはソフィーを飼っていたので、その鹿ジャーキーが広く流通するのを私は心待ちにしましたが、2012年現在、この対策は過去のモノになっているような感があります。鹿の食害ニュースを聞く度に、捨てるくらいなら私に譲ってほしい・・とずっと思っていました。鹿肉の低脂肪高タンパクという栄養成分の高さ、市販のドッグフードの耳を覆いたくなるような現状などから考えても、狼を祖先に持つ犬にとってはこの上ないご馳走なのです。大型犬と暮らしている方なら、一度は鹿肉を食べさせようと考えられてことがあるかと思います。
では、駆除された野生の鹿肉を何処で入手すればよいのか?というのが私にとっての課題でした。3月の上旬に佐久市内でジビエ料理のイベントがあると聞き、縁あって猟友会の方と直接話をすることができました。
続く