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恙(つつが)とは病気や災難という意味で、そうではない状態ということでつつがなくという言葉が使われるようになりました。この恙はダニの仲間であるツツガムシのことだそうです。「兎追ひしかの山・・・・・」で始まる唱歌「ふるさと」の歌詞で「恙なしや友垣・・・」とあります。「ツツガ虫に刺されたりせずに元気でいますか?」という事なのだそうです。このツツガ虫という虫を御存知の方は多くはないでしょう。かつては山形県や秋田県の河川敷で感染する人が多く死亡率が高かったことから、限られた地域の風土病とまで言われていましたが、今では全国で発生するようになりました。発症時期としては、春から初夏・秋から初冬が多く、山の中や畑でも刺されるそうです。
なんで今ツツガ虫を話題にするかと言いますと、今週佐久医師会から1月中旬に佐久穂町でツツガ虫病が発生しましたというニュースが号外として院長に届いたからです。
つつが虫病の潜伏期間は5日〜14日間で39℃以上の高熱、ダニ(ツツガ虫)の刺し口、発疹の3大徴候がみられます。ダニが潜んでいそうな草むらに入る際は、肌の露出を避ける、帰宅後は着替えと入浴をして皮膚に刺口がないか観察しましょう。私が真夏でも長いズボンと靴下で野山に行くのはダニに刺されたくないからです。恙無く過ごすためにも、決して軽んじてはいけない対策なのですよ!?