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5月4日、岩手県宮古市田老地区の田老港にて。
ゴールデンウィーク後半、岩手県沿岸は記録的な豪雨に見舞われました。カメラのレンズに容赦無く水滴が付きますが、構わずシャッターを切りました。
明治29年と昭和8年の経験により作られた防潮堤。かつて小学生だった私が父から「津波」という自然災害がある事を教えてもらった場所です。
此方の記事もどうぞ。
http://continence-clinic.seesaa.net/article/190252848.html
三王海岸の三王岩。豊穣なる三陸の海。
この度私達が泊まった高台にある宿泊施設は、田老地区の復興施設として宿泊棟内に「仮設診療所と「調剤薬局」が設置されていました。敷地内には仮設住宅約400棟が建設され、仮設の保育所や商店舗も建設されていました。 町の形態は変わってしまったとしても、人々の生活は確かに此処で営まれているという実感がありました。
宿を予約する際の電話で私は「いわゆる観光で行こうと考えているのですが、それは地元の方々にとって失礼にはなりませんか?」と尋ねました。するとホテルの方は「一年前なら遠慮頂きたいと言うところですが、逆に今は現状を知ってもらうために是非お越し頂きたいと思っています」と答えて下さいました。私達はそのお言葉に甘えさえて頂きました。その代わり、「一切カメラを向けない」ことを私は自分に課しました。
私が伝えたいのは「被災地」では決してありません。子供の頃から慣れ親しんだ、素顔の東北です。