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秋田沖で獲れる魚といえば、ヒラメ、カレイにハタハタ、蟹、海老、イカなど。海釣りをされる方なら御存知でしょうが、真鯛が釣れる場所でもあります。真鯛は産卵のために秋田県の男鹿沖に回遊することから、男鹿沖は北限の産卵地となっています。男鹿の鯛 といえば、秋田県のブランド魚です。
男鹿の漁師の暮らしの中から生まれた、磯の香り漂う豪快な石焼鍋という郷土料理があります。杉製の桶に男鹿産の鯛や海藻などを入れ、800℃〜1000℃の真っ赤に焼けた石を放り込む・・・瞬時に煮あがり、新鮮な魚介類のダシがきいていて、です。
石焼鍋に使う石は男鹿半島でも貴少な入道崎の火成岩「金石(かないし)」を使用します。他の石では簡単に割れてしまうほどの高温に耐えては金属のように真っ赤に焼ける、ということに由来します。この石は一般に流通はしていません。手近にある石を熱したとしても、鍋に放り込んだ瞬間に割れて飛び散りとても危険なので、絶対に真似しないで下さい。
男鹿半島の先端にある入道崎に行くと、男鹿の天然真鯛を使った石焼鍋が食べられます。(数量限定なので食べられた人はラッキーです)
海苔に隠れていますが、醤油だれに漬けられた鯛の切り身がギッシリ!
煮えだぎる秋田杉の桶。塩味のスープの中には、肉厚の鯛とワカメのみ。ネギや豆腐などの具材は一切無し。鯛の風味だけで勝負する、なんとも潔く粋な磯料理です。
刺身もついています。
店内からも男鹿の海が見えました。