gremz
2013年へと日付が変わってからやっと、前日に届いたメールをチェックしました。その中の1通がプライベートでお付き合いをさせて頂いている知人からでした。
30日に父が亡くなりました。
亡くなったAさんは、患った病気の治療の過程で泌尿器科的な治療も必要となり、一時当院に通院されていた方でした。
通院中は院長の治療方針を御理解頂き、病気と上手に付き合って下さった患者様でした。その後、知人夫妻が佐久地方から転居することになり、当然Aさんもご一緒されると皆が思ったのですが、「さとう先生の側を離れたくないから此処に残る!」と仰り、本当に残ってしまわれたのです。(残った理由は他にもあります)暫く別々に暮らしていた御家族でしたが、「やはり近くに住まわせたい」という知人夫妻の意向に沿い、Aさんも転居先の病院で治療に専念する決心をされました。
転院後も病状は安定していると知人夫妻から伺っておりましたので、私達も安心していました。
頂いたメールには「亡くなる2日前まで意識があり家族と会話できました。泌尿器科的な病状が悪化しなかたことも93歳まで頑張れた要因だと思います」と書かれてありました。
文面から、お父様を亡くされた悲しみの中にも、心残りは無い御家族の心情がうかがい知ることができました。
医療に関わっていると、悲しい御報告を受けることは避けられません。患者様が、御家族が、穏やかな時間を送られるようにお手伝いすることも当院の大切な仕事なのだと、気持ちを引き締めた1月1日の真夜中のメールチェックでした。