昨年の話に戻ります。整地が済み、いよいよ基礎工事のための鉄筋が搬入されました。最初に作ったのは、空調の機械などを入れるための床下部分の枠です。巨大な浴槽のように見える物で2カ所あります。
それから各部屋ごとの土台となる部分に砂利を敷き、捨てコンを流しました。
何度も繰り返えしますが、耐震偽装事件で鉄筋の量を減らした工事が大問題になっていた時期です。毎日デジカメとビデオカメラを持って現場にやって来る私を作業員の方達が不信な目で見ていたのはいうまでもありません。
一般住宅を建てる時でも、毎日現場に来る施主は少ないと聞きます。それなのに写真を撮るのですから、疎ましかったと思います。
「これから何十年と使う建物を施主がチェックするのは当然、工事の人に遠慮してどうする!!」父から小言のように言われていた言葉を武器に、通い続けました。
だんだん現場の職人さん達もいろいろな事を教えて下さるようになりました。本当に有り難いことでした。
こうして工事の写真を眺めていると、懐かしい限りです。
今日もクリニックの前では水道工事が行われています。トラックや作業員の方を見ると、1年前に戻ったような気持ちになりました。