2007年02月25日

Dr.さとうから  過活動膀胱の新聞広告

今日の新聞各紙に、アステラス製薬主催の排尿障害に関する座談会が載っていました。なかなかよくまとまっていると思いました。ちなみに、座談会メンバーである信州大学の西沢教授とは20年来のおつきあいで、一緒に排尿障害の研究をしてきました。排尿でお困りの皆さん、内容は理解できましたか? よくわからなかった方、下の拙文を読んでから、もう一度新聞記事を見てください。医学的に不正確な表現もありますが、話をわかりやすくするためです。勘弁してください。

 地元紙  朝日新聞P17 

 「ししおどし」ってご存じですか? 竹筒に水が流れ込んで、カーン と音がする、日本庭園によくありますよね。ししおどしを自分の膀胱だと思って、以下の文章を読んでください。
ししおどしは、適度なタイミングでカーンと鳴るから風情があるのであって、カーンカーンと続けて鳴っていたらうるさいだけです。カーンカーンと鳴ってしまうのには3つの原因が考えられます。
1つは竹筒が小さすぎる場合です。竹筒はすぐ水でいっぱいになり、頻繁に傾きをかえてしまいます。人であれば、尿が忙しすぎて尿漏れを起こすこともあります。これが過活動膀胱です。過活動膀胱は、神経の異常や加齢、男性の場合は前立腺肥大症などが原因となります。最近はいい薬があるので、専門医に相談するのがいいでしょう。

2つ目は、竹筒のバランスが悪く、水がたまって傾いても、水が出きらずに残ってしまう場合です。空になっていないところに水が流れてくるので、またすぐに傾いてしまいます。人で言えば、残尿がある状態です。男性の前立腺肥大症でみられますが、これは体に負担が大きい状態なので、はやめに治療を受けることをお薦めします。

3つ目は、水の流れが強すぎる場合です。つまり、水分を取りすぎるため尿の量が増え、尿の回数が増える状態です。これは体の自然な反応で、病的なものではありません。最近、「血液さらさらのために、水分をたくさん取りましょう」とよくテレビでやっています。水分をとることは大事ですが、取りすぎたのでは頻尿で日常生活が制限されてしまいます。


先程、過活動膀胱によって尿漏れが起こることがあると言いました。尿漏れの原因はもうひとつあります。竹筒の節に穴が開いている状態です。水がたまると節から水が漏れてしまい、ししおどしは正常に機能しません。おもに女性にみられる尿漏れで、咳やくしゃみ、立ち上がったときに漏れてしまう、腹圧性尿失禁というものです。節に開いた穴は大工仕事をしなければふさぐことはできませんが、人では適切な体操(失禁体操)をするだけで穴をふさぐことができます。もちろん程度によっては手術が必要になりますが・・。

尿でお困りのかたはたくさんいらっしゃるのですが、専門医を受診される方はほんの一部といわれています。恥ずかしいという思いがあるのでしょうか。
当クリニックでは尿で困っている方を対象に、無料電話相談をやっています(毎週月曜、午後1時から3時まで)。私自身話し好きなため、相談相手と長電話になってしまうことがしばしばです。つながりにくいこともあるかと思いますが、気軽にお電話ください。

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posted by クランベリー at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | Dr.さとうから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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