土地が見つかり、細かい打ち合わせに入りました。
5月初旬、最初に行ったことは、予定地の敷地調査です。地盤が軟弱ではないか、沈下する恐れはないか等を三井ホームさんが調べて下さいました。結果は問題なし。なにせ弥生時代の遺跡がすぐ下で眠っているのですから!地震の断層もなく、昭和の頃は畑として使っていた土地に40p程盛り土をしているが、特に心配はないということでした。
地盤が弱いと、改良工事や特別な基礎工事が必要になりますから、土地の契約前にしっかり見極めておきたいポイントです。
また、予定地には隣地との境界線となるコンクリートの擁壁が作られていたので、それも問題ありませんでした。
当初開業の予定を2006年5月頃と考えていました。準備期間としては短く、ゆっくり物事を考えている時間はありません。建物の設計と資金プランを平行で相談することにしました。
どんなクリニックにしたいのか、基本構想も大事な要素です。
融資を受けるためには、工事や設備にどれくらいの金額が必要なのか概算を把握する必要があります。
よくある市販のマイホーム設計ソフト?を買って、院長はあれこれ図面を考えました。設計士さんとの最初の打ち合わせの時には、すでに建物の概要ができていたと記憶しています。何度も打ち合わせを重ね、6月中旬には概算での見積もりがでました。
その金額が高いのか、安いのか、適当なのか、まるで見当のつかない数字でした。それを基に資金プランを検討し、設計を考えていく・・、雲をつかむような話合いの日々でした。
設計は医院建築を多数手掛けられている、三井ホームデザイン研究所のST先生の御願いすることになりました。ST先生も営業担当のSさんも開業に関わってくださった方々は、建築側の主張を押しつけることなく、院長の希望を可能な限り汲み取って下さいました。
コンサルタント主導の開業では決してなく、適切なアドバイスを頂戴しながら、皆で作り上げたクリニックだと自負しております。