2013年05月27日

スタッフから〜排尿機能検査士講習会(Advancedコース)に参加して

gremz


平成25年5月18日(土)ワークピア横浜にて、第10回排尿機能検査士講習会(Advancedコース)が開催されました。Case reportが3例提示され、それぞれの解析や治療法について、受講者によるgroup discussionが行われました。そのうちの1例を報告します。

症例:64才 男性
主訴:尿失禁
合併症:高血圧、糖尿病にて内服治療
現病歴:5年前に前立腺肥大症に対してVLAP(経尿道的直視下レーザー前立腺切除術)。術後より尿失禁出現し、尿道コラーゲン注入及び尿道スリリング術を受けるも尿失禁の改善なく紹介された。外出や体動時にはほぼ全尿失禁であるが、安静時や夜間睡眠時には尿意を自覚して排尿する。

検査データ
24hパッドテスト/排尿日誌にて
1日尿量1850ml、1日失禁量700ml、 排尿回数6回(睡眠中に2回)、1日排尿量50〜250ml 
ICIQ-SF(尿失禁の評価):5+7+8=17点
BFS:コラーゲン注入の痕跡はあるが、有意な尿道狭窄なし 
UFM:排尿量265ml Qmax19.3ml/sec Qave8.7ml/sec 残尿17ml
Video UDS(蓄尿期):膀胱容量200ml Pves70cmH2Oの腹圧でLeak
Video UDS(排尿期):閉塞度0 排尿筋収縮能Strong

受講者によるgroup discussionの結果
・BPHレーザー治療による尿道括約筋の機能障害
・術後OABによる切迫性尿失禁
・体動や動作による腹圧性尿失禁

演者による解説
BPH術後尿失禁で体動時には全尿失禁がある為1日尿量の40%がもれている。
ICIQ-SF(尿失禁の評価)では、QOLへの影響は重症。
BFS,UFMでの排尿に関する異常なし。UDSの蓄尿期では、低い腹圧でLeakが認められ尿道括約筋の機能障害が主体。排尿期のnomogramでは、最初の尿流はアーチファクトであり誤って解析されている為、真の閉塞U、排尿筋収縮はnormalである。

治療
重症腹圧性尿失禁に推奨される治療は人口尿道括約筋である。排尿筋過活動を合併している為に術後OAB症状があり抗コリン薬の投与を要する。

感想
今回参加出来た事で、更に排尿機能の理解を深める事が出来ました。症例についてのGroup Discussionは、初めてでとても難しかったのですが、皆さんの考えがとても勉強になり良い経験となりました。


posted by クランベリー at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフから | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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